こんにちは、無糖(@mutohsan30)です。
今回は、東プレ独自の静電容量無接点方式のキースイッチが採用された静音ゲーミングキーボード「Realforce GX1(型番:X1UC13)」をレビューします。
こちらの記事では「本体デザインチェック」「ゲームや普段使いでの使用感」「打鍵音の確認」「メリット・デメリット」など、購入時の参考になりそうな情報をお伝えします。
Realforce GX1 製品概要
基本スペック
製品名 | Realforce GX1 |
型番・キー配列 | X1UD11(英語配列 87キー 45g) X1UD13(英語配列 87キー 30g) X1UC11(日本語配列 91キー 45g) X1UC13(日本語配列 91キー 30g) |
キースイッチ | 静電容量無接点方式 |
キーストローク | 4.0mm |
アクチュエーションポイント | 0.8mm、1.5mm、2.2mm、3.0mm ※Dual-APCで4段階の切り替えが可能 |
フィーリング | ソフトタクタイル |
スイッチ寿命 | 1億回以上 |
サイズ | 幅:365mm 奥行:143.1mm 高さ:38.2mm |
重量 | 約1.3kg |
接続方式 | USB 2.0 |
ケーブル | 約1.6m |
専用ソフトウェア | Realforce Connect |
対応OS | Windows10 , Windows11 ~ |
特徴・おすすめポイント
Realforce GX1には「堅牢さと安定感を兼ね備えたスチールフレーム筐体」が採用されています。
粒感のあるパウダーコーティングが施されているため、サビや汚れなどの筐体劣化に強く、非常に優れた耐久性を実現しています。
さらに、キーが浮いて見えるフローティング仕様です。キーの取り外しや掃除など、日常的なメンテナンスも簡単にできるようになっています。
ゲーミングキーボードで最も重要と言っても過言ではないキースイッチには「東プレ独自の静電容量無接点方式スイッチ」が採用されています。
物理的な接点がないスイッチ構造になっているため、チャタリングのような二重入力が発生することがありません。また、1億回を超える入力テストをクリアするだけの圧倒的な耐久力を持っています。
底打ち音が控え目かつサクサクといった独自の打鍵感が特徴的です。静音性も非常に高く、スペースなどのスタビライザーには、打鍵感と静音性を向上させるためのグリスが塗られています。
キー荷重と配列は以下のラインナップから選ぶことができます。
- X1UD11(英語配列 87キー 45g)
- X1UD13(英語配列 87キー 30g)
- X1UC11(日本語配列 91キー 45g)
- X1UC13(日本語配列 91キー 30g)
「キー入力の正確性を重視するユーザーは45g」「キー入力で瞬発力を重視するユーザーは30g」がおすすめです。こちらの記事でレビューしているモデルは「X1UC13(日本語配列 91キー 30g)」になります。
専用ソフトウェア「Realforce Connect」にも対応しています。
こちらをインストールすることで「ファームウェアアップデート」「アクチュエーションポイント」「LEDバックライト」など、キーボード本体の細かい設定が可能になります。
目玉機能である「Dynamic Mode(ダイナミックモード)」を有効にすると、キースイッチのオン位置・オフ位置を指の動きに合わせてリアルタイムに可変できるようになります。連続入力の多いゲームでは、一般的なゲーミングキーボードよりも大きなアドバンテージを得ることができます。
Realforce GX1 開封 ~ 外観チェック
パッケージ・付属品
パッケージには、キーボード本体に施されている「パウダーコーティング」のような印刷デザインが施されています。とても高級感があり、コレクターの所有欲を満たしてくれます。
内容物は「キーボード本体」「取扱説明書(保証書)」「ユーザー登録の案内用紙」が入っています。
キーボード本体
ライティング搭載で適度なゲーミングデバイス感を残しつつも、パウダーコーティングが施されたスチールフレーム筐体の質感が素晴らしく、高級感のある大人向けのキーボードに仕上がっています。
専用ソフトウェアまたはキーボード本体の設定からライティングをオフにすることで、質実剛健なキーボードに早変わりします。
ギラギラ光るゲーミングデバイスが苦手なユーザーや、自宅・職場で兼用したいユーザーでも安心して使うことができます。
キーが浮いて見えるフローティングデザインが採用されているので、スタイリッシュかつ自然とデスクに馴染んでくれる良さがあります。
すっきりとして見栄えが良いのは勿論のこと、キースイッチのメンテナンスが容易に行えるというのも大きなメリットです。
キースイッチの下は汚れが溜まって不衛生になりやすいのですが、本機は簡単に清掃できるので清潔感を保って使用することができます。
キーキャップはABS樹脂を二重にして造られた「ダブルショット(2色成型)」が採用されています。印字部分が透明になっているので、ライティングをオンにすると印字が光るようになっています。
ライティング無点灯の場合、一般的なキーボードよりも印字が薄く感じますが、印刷ではないので長期間のタイピングによる摩擦によって、印字が消えてしまうことがありません。
裏面はシンプルなプラスチック素材です。
左右に「チルトスタンド」と「滑り止めゴム」が設置されています。
チルトスタンドをオンにすると、かなりの傾斜をつけることができます。
デフォルト状態でも適度な傾斜があるので打ちやすいですが、個人的にはオンにしたときの方が指への負担が軽減されて良い感じでした。
上下左右に合計6個の滑り止めが設置されています。
負担が掛かりやすい下側のゴムは片側に2個設置されているので、キーボード本体の安定感が増しています。
本体重量1.3kgということも相まって、両手を使って強引に動かさない限りはズレることはなかったです。通常のタイピングやゲームプレイで本体が動くようなことはないでしょう。
USBケーブルは本体に直接組み込まれています。
メンテナンス性を考えると、USBケーブルが取り外せないことはデメリットに感じる部分ではありますが、三方向にケーブルスリットがあるので、環境に合わせて配線位置を変更することができます。
本体から伸びているUSBケーブルをパソコンに接続するとデフォルトのLEDが点灯します。こちらのLEDは本体の「Fn + Delキー」を何回か押すことでオフにすることもできます。
専用ソフトウェア「Realforce Connect」をインストールするとLEDだけでなく、本体の様々な設定ができるようになります。
Realforce GX1 設定方法
こちらの項目では「Realforce GX1」のソフトウェアインストール、基本的な使い方について記載しています。
「買ったのはいいけど、機能の詳細や設定方法が良くわからない」など、お困りの際にご活用いただければと思います。
公式のサポートページにも詳しいマニュアルがあります。当サイトを見ても分からない情報があるときは、併せてチェックしてみてください🙂
ソフトウェアインストール
↑上記のページから、専用ソフトウェア「Realforce Connect」をダウンロードします。
ソフトウェアを起動するとデバイス選択画面に移行します。
パソコンに接続しているデバイスが表示されるので、マウスでクリックして設定画面に入ります。
MY REALFORCE
デバイス名の変更:変更ボタンを押すとキーボード本体の名前を変えることができます。変更後はオンボードメモリに記録されます。
ファームウェアアップデート:公式サイトのファームウェアページから、最新のファームウェアをダウンロードします。その後、更新アイコンをクリックします。続けてダウンロードしてきたファイルを読み込ませることで最新版に更新することができます。
ヒートマップ:キーごとの総打鍵数を確認することができます。さらにエクスポートをクリックすると、右のように画像データとして出力されます。
Dual-APC
全体設定:「0.8mm」「1.5mm」「2.2mm」「3.0mm」の4種類からアクチュエーションポイントを選択することができます。
個別設定:「0.8mm」「1.5mm」「2.2mm」「3.00mm」の4種類に加えて、ダイナミックモードをキーごとに割り当てることができます。例えば、FPSの移動キーで使うWASDを0.8mmに設定、他のキーは1.5mmといった細かい設定ができます。
↑さらにダイナミックモードのボタンをクリックすると、キーの上に「オレンジ色の丸印」が付きます。丸印が付いているキーでは、ダイナミックモードが有効になっていることになります。
ダイナミックモードをオンにすることで、押したキーの深さに合わせてスイッチのオンオフ位置が動的に変更されるようになります。
通常のタイピング用途ではそこまで重要ではありませんが、PCゲームで使うとキャラクターの操作性が圧倒的に向上します。FPSやTPSなど、連続入力の多いゲームでは非常に有効な機能となります。
キーマップ入替
任意のキーを下のリストからドラッグ&ドロップすることで、自分好みのキーレイアウトに変更することができます。
右下のリストにある「マクロ設定」から、マクロを選択 ⇒ マクロエディターで編集をすると、マクロの登録をすることもできます。
イルミネーション
LEDは16種類の発光パターンから選択することができます。カスタムを選択すると、各キーごとにタイミングやLEDパターンをコントロールできるようになります。
Realforce GX1の使用感
打鍵感(通常タイピング)
↑タイピングしている様子を録画して「キーボード打鍵音専用チャンネル」にアップロードしました。打鍵音の確認にご活用頂ければと思います。
個人的な感想ではありますが、一般的なゲーミングキーボードにありがちな底打ちの反響音が少なく、とても静かで上質な打ち心地だと思います。かなりソフトな感触なので、長時間のゲームプレイでも指が疲れにくいというメリットがあります。
打ち心地が良いのは勿論のこと、ガタつきが少なくキー自体の安定感も素晴らしいです。流石は20年以上キーボードを造り続けている東プレ製品といったところです。
東プレ独自の静電容量無接点キースイッチは、物理的な接点を持たないので静かですが、キーを底打ちしたあとに指を離すと小さい音で「カチャ」とした音が鳴ります。
連続でタイピングすると「カチャチャチャ」といった感じで音が繋がっていくので、底打ち派で完全静音を求めているユーザーは注意しましょう。
デザイン・質感
「堅牢かつ安定感のあるスチールフレーム」「粒間のある上品なパウダーコーティング」「キーが浮いて見えるフローティング仕様」など、見た目の良さと機能美が両立しているデザインはとても良いです。
ゲーミングキーボードと言えば表面に主張が激しいフォントがあったりしますが、本機は右端上側面に「REALFORCE」と小さく印字されているだけです。
私が今まで使ってきた既存のリアルフォースシリーズでは、表面の見える位置にフォントがあったりしましたが、本機はゲーミングモデルながら既存モデルよりも落ち着いたデザインという印象を受けました。
↑ライティングをオンにすれば適度なゲーミング感を演出することもできます。
デザイン面でも汎用性が高く、ゲーマーから一般ユーザーまで、幅広い層に扱いやすいキーボードに仕上がっていると思います。
ゲーム(FPS)
ヴァロラントの射撃訓練場で動作確認しました。
ソフトウェアからダイナミックモードをオンにした状態のキー底打ちで「通常移動」「ストッピング」「スキル発動」といった動作を一通りチェックしてみましたが、連続入力やストッピング時など、ダイナミックモードがオフの状態よりも、明らかにキビキビと動いていました。
私はFPSでストッピングするときは逆キー入力で止まることが多いのですが、指離しストッピングに完全移行しようかと考えてしまうぐらいのレスポンスの良さです(-_-;)
ヴァロラントだと「1タップ⇒移動⇒1タップといった移動を挟む遠距離の撃ち合い」「壁越しから一瞬だけ出て撃って隠れるといった動作」などで、かなりの恩恵が受けられると思います。
別のゲームだと、APEXのキャラクターコントロールやフォートナイトの建築なども圧倒的にやり易くなるでしょう。
ちなみにアクチュエーションポイントの状況は、ソフトウェアのキーストローク項目で確認することができます。
↑ダイナミックモードをオンにすると、ある一定のラインでキーが反応して、底打ちでも1.0mm戻した時点でアクチュエーションポイントがオフになっていました。
これはキーの中間地点で上下させるように打っても、オンオフの位置が切り替わります。そのため、細かい連打を必要するようなゲームでも有効活用することができます。
■2023/07/07 追記
リアルフォースの公式Twitterから機能アップデートの告知がありました。こちらのアップデート後は現状最強のWootingと戦えるキーボードになります。是非チェックしてみてください。
便利なアクセサリーについて
キースペーサー
キースペーサーとキープラー(取り外し工具)の便利セットです。
製品ページの記載によると「アクセサリーを装着することで、キーストロークの戻りが早くなり、より素早いキー入力を実現できる」とのことです。
個人的には、デフォルト状態でもストレスなく使えていますが、独自のタイピング方法など、強いこだわりがあるユーザーは試してみても良いかもしれません。
リストレスト
テンキーレスキーボードに最適化されたリストレストです。
医療の現場でも使用される国産の高級ジェル素材が使用されているらしく、通気性に優れているのでゲーム中の手汗などをスムーズに発散できるとのこと。
普段からリストレストを愛用しているユーザーであれば、GX1の購入に合わせて使ってみるのも良いと思います。メーカーが揃っていた方が気分も上がりますからね!
まとめ
- 堅牢かつ安定感のあるスチールフレーム
- 高品質な打鍵感を実現する独自のキースイッチ
- 1億回以上のキー耐久を実現
- APCが進化した「Dual-APC」機能を搭載
- LEDバックライトのカスタマイズに対応
- 2種類のキー配列とキー荷重から選択可能
- 全キー同時押し・Nキーロールオーバー対応
- USBケーブル一体型(着脱不可)
今回は、東プレ独自の静電容量無接点方式のキースイッチが採用された静音ゲーミングキーボード「Realforce GX1(型番:X1UC13)」をレビューしました。
「シンプルで使いやすい本体デザイン」「静音性が高い東プレ独自のキースイッチ」「最高クラスのゲーミング性能」など、謳い文句に偽りなしの素晴らしいゲーミングキーボードに仕上がっています。
機能・性能が素晴らしいのは勿論のこと、ユーザーの好みに合わせて「押下圧(45g・30g)」と「配列(日本語・英語)」を選択できることも大きなメリットだと思います。国内だけでなく、海外のユーザーでも安心して購入することができます。
ちなみにゲーミング性能よりも「これだけ軽快な打鍵感を維持しつつ静音性が高いこと」に驚きました・・・ これはもう物理的な接点を持たない東プレ独自のキースイッチだからこそ実現できるのでしょう。
さらに、東プレは日本の会社なので安心のサポート体制が整っています。海外製のゲーミングキーボードに抵抗があるユーザーにとっても、魅力的な選択肢になると思います!ぜひ購入を検討してみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございましたm(__)m
コメント