こんにちは、無糖(@mutohsan30)です。
今回はロジクール傘下のマイクブランドであるBlue Microphonesから販売されている高性能USBマイク「Blue Yeti X」をレビュー用に提供して頂いたので紹介します。
こちらの製品の主な特徴は以下の通りです。
- USB接続で高音質
- 音声レベルを確認できるLEDメーター搭載
- ワンボタンで指向性パターンを切替可能
- ワンタッチミュートボタン搭載
- 4つの14mmコンデンサーカプセル搭載
- ソフトウェア「BLUE VO!CE&G HUB」対応
Blue Yeti Xは「ストリーマー」「YouTuber」「ナレーションレコーダー」など、日常的に録音作業をするユーザー向けに開発されたUSBコンデンサーマイクです。
格安のUSBマイクに比べて、高音質・高機能かつスタイリッシュで高級感のある製品に仕上がっています。初めてのUSBマイクで絶対に失敗したくない方、格安マイクよりもワンランク上の録音環境を求めたい方に
こちらの記事では「製品デザイン」「実際の使用感」「旧Yetiとの違い」など、購入の検討材料になりそうな情報を一通りお伝えできたらと思います。
開封 → 本体チェック
以前レビュー記事を書いた「旧Yeti」と同様、しっかりとした外箱に梱包されています。
格安マイクだと薄いダンボールにパーツがギチギチに詰め込まれていることが多いので、外箱からして安物とは違うなーといった印象です。
開封して中身を確認します。
内容物の一番上に取扱説明書が乗っていました。
説明書はイラスト付きで分かり易く記載されています。
文字だけの説明書は苦手なので、こういった工夫はありがたいです(-_-;)
取扱説明書をめくってみると、その下に製品保証書がありました。
保証期間は外箱の下に書かれており、購入から2年間は無償で交換してくれるみたいです。短いメーカーだと保証期間が1年も無かったりするので、ロジクールの保証期間の長さは本当に安心です。
2万円超えのマイクが壊れて保証が効かなかったら相当萎えますからね(-_-;)
取扱説明書と保証書をどけると本体が現れました。
めっちゃ高級感があってカッコいいです!
本体の左上にあるビニール袋にはMicro USBケーブルが入っています。
外箱から取り出しました。スタンドとマイク部分が鏡面仕様になっていて、旧Yetiよりも高級感が増しています。
光に反射してキラキラするので本当にカッコいいです。でも反射が苦手な人もいるので、正直好みが分かれそうな部分ではあります・・・
僕はブラックとシルバーの組み合わせが本当に好きなので、ドストライクなデザインでした。
本体を起こすとこんな感じです。前モデルのBlue Yetiと同様、かなり縦長になります。
メジャーで測ってみたところ、最大28cmぐらいでした。背の低いマイクならモニター下の隙間に置けたりしますが、「Blue Yeti X」だと難しいかもしれません。
使う時だけキーボードの前に持ってきて、使わない時はモニター横のスペースなどに置いておくのが良さそうです。
マイクスタンドの裏にもロゴマークが入っています。
普段は見えない部分ですが、こちらもシルバー仕様でとてもカッコ良いです。
マイクスタンド下部は重さと厚みがあって安定感抜群です。裏面には滑り止め兼クッション材が付いています。
ちなみにマイク全体の重量が1280g、分離するとマイク519g、スタンド761gになります。かなり重たいので、持ち運ぶことは想定されていないと思います。
自宅で使うことが前提のUSBマイクですね。
スタンド中央の左右にあるネジを回すことでマイクスタンドと本体を簡単に分離することが出来ます。
分離して持ってみると分かりますが、マイク自体は519gなので見た目に反して軽いです。
他社のマイクアームでも大丈夫だとは思いますが、心配な方はこちらの専用マイクアームを購入することをお勧めします。
専用マイクアームは高級感があってカッコいいです。
マイクの角度調整も優秀です。
僕の場合はキーボードの打鍵音を録音することが多いので、そういった場合に角度を変えたりしています。
付属のマニュアルに記載されているのですが、録音する時はマイクの向きに注意が必要です。
マイクの真上からではなく手前側から録音するようにしましょう。
マイクの前と後ろにボタンが付いています。
前面のボタンはボリューム調整用のダイヤルにもなっています。
その他、全体的な機能については後ほど説明します。
マイク下部にはMicro USB端子、マイクアーム取り付け口(5/8インチネジ)、3.5mmヘッドフォン端子があります。
一部のユーザーからはMicro USBはちょっと古いとか、使いにくいという声もあったりしますが、僕は全く気になりません。
使用は自己責任ではありますが、どうしても気になる場合は変換ケーブルを使った方が良いかもしれません。
外観のチェックが終わったので、USBケーブルを繋いでPCにセットアップします。
PCスペックにもよりますが、接続すれば直ぐに自動セットアップが始まります。
USBケーブルは本体の下側を通す感じにすると見栄えが良いのでお勧めです。
PCと接続後、中央のLEDメーターが点灯すれば無事にセットアップ完了です。
音質と機能設定について
ここからは「Blue Yeti X」の音質と機能や設定方法についての詳細を書いていきます。
とても高機能なマイクなので、一度に全ての機能を覚えるのは大変です。
付属マニュアルでも良いとは思いますが、宜しければこちらのページをブックマーク等してご活用くださいm(__)m
音質
旧Yetiと録音して聴き比べてみましたが、旧Yetiでも十分すぎるほど高音質なので劇的な音質向上というのは感じにくいです。
ですが、何度か確認してみると確かにYeti Xの方が音がクリアで高音質だと思いました。
旧Blue Yeti | 新型Blue Yeti X | |
コンデンサーカプセル | 3個 | 4個 |
ビットレート | 16bit/48kHz | 24bit/48kHz |
ちょっとした違いではありますが、上記のように旧モデルより確実なパワーアップをしています。
コンデンサーカプセルは収音部のパーツのことで、これが増えたということは、より臨場感のある音質を表現しやすくなったということです。
また、ビットレートは8bit向上しており、収音した時の音質も良くなっています。
16bitでも十分すぎるほど高音質ではありますが、音質の劣化を防ぐという意味では8bitの向上は効果があると思います。
毎日の録音作業でマイクを多用するユーザーにとっては、少しの差でも大きな変化と言えます。
すでに旧Yetiを利用しているユーザーからすると、グレードアップに2万円以上かけるというのは躊躇するかもしれません。
ですが、古いマイクはフリマアプリに出品すればそこそこ高値で売ることも出来ます。
より良いコンテンツをユーザーに提供するための投資として、新型Yetiに乗り換えるのは良い選択肢だと思います。
■他マイクとの音声比較
動画を再生すると音声比較のシーンから開始されます。音量などにご注意ください。
指向性パターン切替
Yeti Xでは4つの指向性パターンを切り替えることが出来ます。
状況に応じて使い分けていきましょう。
パターン | 使用例 |
カーディオイド | 単一指向性と呼ばれるモードです。ストリーマーやテレワークでのビデオ会議など、一般的な用途であればこちらのモードを使用しましょう。 |
オムニ | 無指向性と呼ばれるモードです。360度の全方向から音声を均一に拾ってくれます。電話会議など、複数人の音声をバランス良く録音したい時に使用しましょう。 |
バイディレクショナル | 双指向性と呼ばれるモードです。前後2方向の音声を録音することが出来ます。インタビューやラジオなどの録音に最適です。 |
ステレオ | 左右のチャンネルからワイドに音声を拾ってくれます。複数人での楽器演奏や音声録音に最適なモードです。 |
指向性パターン切替は背面にあるPATTERNボタンを1回押すたびにスイッチされます。
旧Yetiはダイヤル式でしたが、新型YetiXでは切替が容易でLEDも点灯します。
操作面だけでなく、暗所での視認性が向上したところも嬉しいポイントです。
多機能スマートノブ
前面には操作性の良い多機能スマートノブが付いています。
録音中のボイスレベルをメーターで表示してくれたり、ワンタッチでミュートすることも出来ます。
ボイスレベルは「緑色」が正常、「黄色」や「赤」になると音割れが発生することを知らせてくれます。
また、スマートノブの中央ボタンを1秒以上長押しすることでモードを切り替えることも出来ます。
別モードは「ヘッドフォンレベル」と「ブレンド」の2種類があり、YetiXに繋いだヘッドホンのボリュームを調整するときに便利です。
個人的にLEDメーターが音割れを知らせてくれるので、とても助かっています。
このLEDメーターの存在だけでも、数千円足してYetiXを購入する価値があります。
ソフトウェア「G HUB」を使った機能
新型YetiXは、ロジクールユーザーにお馴染みの専用ツール「G HUB」に対応しています。
BLUE VO!CE エフェクト
↑Logicool G HUBを起動して、画像の赤丸で囲ってある「VO!CEを有効化」にチェックを入れます。
こちらのボーカルエフェクト機能を利用することで、豊富に用意されたプリセットを選んで音声にエフェクトを掛けたり、オリジナルプリセットを作成して自分好みのエフェクトにすることも出来ます。
録音時の音声に拘りたい方はぜひ活用してみてください。
LEDライトカスタマイズ
新型YetiXはエフェクトだけでなく、LEDライトもカスタマイズすることが出来ます。
最近はキーボードやマウスもLED付きの物が増えていて、LEDカラーを統一したいというユーザーも多いです。
また、人によっては苦手なカラーがあったりするでしょう。
こういったLEDのカラーを変更できる機能は非常に重要だと思います。
旧Blue Yetiとの違い
↑は以前レビューした旧Blue Yetiのレビュー記事です。
ここまでに何度か触れていますが、せっかくなので旧Yetiとの違いを詳細に記載してみようと思います。
旧Yetiと新型YetiXのどちらを買うかで迷っている方など、宜しければ参考にしてください。
デザイン
左:旧Yeti 右:新型Yeti X
ぱっと見のデザインはとても良く似ていますが、新型YetiXは鏡面加工が施されたり、LEDパーツが組み込まれて全体的な高級感が増しています。
どちらもスタイリッシュさと可愛さを兼ね備えていて、とても良いデザインではありますが、確実にパワーアップしている新型YetiXの方が所有欲を満たしてくれるでしょう。
ですが、旧Yetiの方がカラーバリエーションが豊富です。
明るい色が欲しい場合は旧Yetiを選択しましょう。
機能や音質の違い
旧Blue Yeti | 新型Blue Yeti X | |
コンデンサーカプセル | 3個 | 4個 |
ビット/サンプリングレート | 16-bit / 48kHz | 24-bit / 48kHz |
LEDメータリング | なし | あり |
Blue VO!CEエフェクト | なし | あり |
LEDライティング | なし | あり |
価格 | 17,100円 | 22,600円 |
↑表にすると分かり易いのですが、新型は高級感と音質の向上、新機能追加など確実にパワーアップしています。
5,000円ほどの価格差はありますが、比べてみて分かったのは数千円を足して買うだけの価値は絶対にあるということです。
すでに旧モデルを持っている人は無理して買わなくても良いかもしれませんが、新しくBlueYetiを買う人は新型を強くお勧めします。
Mac、PS4、PS5でも使える
Blue YetiシリーズはMac、PS4、PS5でも使用可能です。
基本的にPCと同様、USBを差し込むだけで使用することが出来ます。
もし不安な場合は↑公式サポートに問い合わせて確認すると確実だと思います。
「Blue Yeti」おすすめポップガード&ショックマウント
こちらの項目では、Yetiにおすすめの「ポップガード」と「ショックマウント」を紹介します。
↑ちなみに品質だけで言えば「純正品ストリーミングセット」が一番良いとは思いますが、値段が高すぎるので今回は出来るだけコスパの良い物も紹介します。
ポップガード
商品ページに「Blue Yeti マイク用」と記載されていることや実際に使用している画像が貼られているので安心だと思います。
デザインもシンプルでカッコ良いのでスタイリッシュなYetiにピッタリですね。また、マイクアームなしでも取り付けられるのが嬉しいところです。
ちなみにこの「ポップガード」はYetiのスタンドに直接セットアップできるので、マイクアームを持っていない人でも大丈夫です。
ショックマウント
こちらも「Auphonix」が出している製品で、先ほど紹介した「ポップガード」と一緒に購入されていることが多いみたいです。
カラーは「ブラック」「シルバー」の2色展開ですし、お手頃価格なのでポップガードと一緒に買っても負担になりにくいのが良いですね。
やはりマイクアームを使うなら「ショックマウント」と「ポップガード」を合わせて使った方が見栄えも良いので余裕があれば買った方が良いと思います。
総評
高級感があって所有欲を満たしてくれるデザイン
旧モデルよりも音質と機能が向上
ソフトウェア「G HUB」対応でカスタマイズ性が高い
4つの指向性パターン切り替えが可能
USB接続で難しい設定が不要
角度調整が簡単
マイク前面のスマートノブが超優秀
本体が重いので持ち運びには不向き
2021年5月の時点ではブラックモデルしか選べない
今回はロジクール傘下のマイクブランド「Blue Microphones」から販売されている高性能USBマイク、「Blue Yeti X」の紹介でした。
手元に届くまでは旧Yetiとの違いが分かりませんでしたが、実際に使ってみると確実にパワーアップしており、高品質・高機能で所有欲を満たしてくれるUSBコンデンサーマイクに仕上がっていました。
サイズが大きいので、コンパクトなマイクを求めている方には不向きかもしれませんが、ゲーム実況やテレワーク会議などでワンランク上の音声を実現することが出来ます。
設置場所に関しては、使う時だけキーボードの前に置いて、使わない時は他に収納しておけば問題ないかなーと思います。
今までたくさんのUSBマイクを触ってきましたが、その中でも「Blue Yeti X」は一番良かったと思える製品です。
初めてのUSBマイクで失敗したくない方、格安マイクからレベルアップしたい方にマストな製品だと思います。
ぜひ購入を検討してみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございましたm(__)m
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