こんにちは、無糖です。
今回は2021年6月1日にEPOSから発売されたゲーマー向けUSBマイク「EPOS B20」を提供して頂いたので紹介します。
こちらの製品の主な特徴と機能は以下の通りです。
- スタジオ品質のマイク性能
- USB接続で簡単セットアップ
- 高耐久かつ軽量なアルミ素材
- 4つの指向性パターン切替が可能
- オーディオ制御ノブ、スイッチ類を搭載
- 不快な環境ノイズを除去
- 専用ソフト「Gaming Suite」に対応
付属のUSBケーブルをPCやゲーム機と繋ぐだけで簡単にセットアップすることができます。面倒な設定は一切必要ありません。
さらにサンプルレートが48kHz、ビットレートは24bitと非常に高音質です。
また、単一指向性モード使用時にバックグラウンドのノイズを除去してくれるので、クリアな音声で録音できます。
その他、自由度の高いマイクスタンドが付属していたり、本体に付いている制御ノブやスイッチ類でお手軽に音声の調節が可能です。
こちらの記事では、「開封時の様子」「製品のデザイン」「実際の使用感」など、購入時の参考になりそうな情報をお伝えできたらと思います。
ゲーマー向け製品にしては珍しく、質実剛健でシンプルなデザインのマイクです。
定価26,800円ということで、以前レビューしたBlue Yeti Xのライバル機といった位置付けになるでしょう。
記事の後半でしっかりと比較していますので、気になった方は是非チェックしてみてください。
開封 ~ 外観チェック
ゲーマー向けとPRされているマイクですが、ブラックとグレーが基調になっている非常にシンプルな外箱です。
EPOS製品はシンプルなデザインの物が多いので、ゲーミング感の強い製品が苦手な人にもお勧めできます。
開封して広げるとこんな感じです。
価格の高いUSBマイクということもあり、安価な製品に比べて外箱の作りもしっかりしています。
中央にある取扱説明書を持ち上げるとマイク本体が出てきます。
箱から取り出しました。
ダークグレーの本体に「EPOS」のロゴが刻まれています。
大人っぽいカラーで滅茶苦茶カッコいい!
マイク本体やパーツ類は非常に分厚いクッション材で保護されています。
これだけしっかりと梱包されていれば、輸送時に破損する可能性も低いでしょう。
箱から中身を全て取り出しました。
内容物は以下の通りです。
- マイク本体
- 台座
- USBケーブルの入った箱
- 取扱説明書
追加でUSBケーブルの入った箱を開けると、ケーブルの他に注意書き(安全ガイド)が2枚あります。
それでは、マイクを組み立てます。
必要な部品は「マイク本体」「台座」「付属ネジ」の3つです。
本体と台座を重ねてネジで止めるだけなので、とても簡単に組み立てることが出来ます。
ちなみにネジ止めは指で回すだけでも大丈夫でしたが、マイナスドライバーを使った方が楽です。
台座裏の四ヶ所に滑り止めゴムが付いています。
滑り止め効果バッチリです。
↑組み立て後はこんな感じです。
サイズは112mm x 112mm x 239mmで、重量は530gです。
スタンド込み530gと、高級感のある見た目からは想像できないほど軽いので驚きました。
左側面に「ミュートボタン」「ボリュームダイヤル」があり、右側面に「ゲインダイヤル」「指向性切替ダイヤル」があります。
ボタンやダイヤルは使い易い位置に配置されており、操作感も非常にスムーズです。
それぞれの機能や使用感については後ほど説明します。
マイク上面にはEPOSのロゴマークが配置されています。
マイクスタンドの棒部分は本体に固定で付いています。
ネジ穴は3/8インチ対応になっているので、一般的なマイクアームであれば取り付け可能です。
付属スタンドがとても優秀で、↑画像のように自由にマイクの角度を調節することが出来ます。
下側に向きを変えても、グラグラして不安定になったり、倒れるようなことはありませんでした。
いちいちネジで緩めたりする必要もなく、即座にマイクの角度を変えられます。めっちゃ使い易い!
↑タイピングのASMR動画など、特定の音を録音したい時にも活用できます。
接続端子は3.5mmオーディオ端子とUSB Type-Cです。
3.5mm端子にヘッドセットなどを接続して、音声をモニタリングすることが出来ます。
一通りの外観チェックが終わったので、USBケーブルをPCに繋いでセットアップします。
セットアップと言っても繋いだ瞬間に認識されて、直ぐにマイクを使用することが出来ます。
面倒なドライバインストールやセットアップ作業などは一切ありません。
無事パソコンに認識されると、↑右画像のようにミュートボタンの上にあるLEDインジケーターが点灯します。
ちなみに台座の裏に若干の凹みがあり、そこにケーブルを通すことも出来ます。
見た目がかなりスッキリするので、ぜひ使うことをお勧めします。
音質と機能について
こちらの項目では、「EPOS B20」の音質と機能や設定方法についての詳細を書きます。
それなりに高機能なマイクなので、一度にすべての機能を覚えるのは大変かと思います。
付属マニュアルでも良いとは思いますが、宜しければこちらのページをブックマーク等してご活用くださいm(__)m
音質
48KHzのサンプルレート(1秒間、48,000回のオーディオ信号測定)による音声キャプチャと24bitの解像度による録音は非常に高音質です。
公式サイトの情報によると、「人間に聞こえるすべての周波数範囲を再現している」とのこと。
今までたくさんのUSBマイクを使用してきましたが、その中でも確実に上位に入る音質の良さでした。
特に単一指向性を使った時にノイズ除去が効いていて、非常にクリアな音声で録音することが出来ました。
■2021/06/23 追記
YouTubeで動画版をアップロードしました。
↑再生すると、音声比較の部分から始まります。
ノイズ除去の効果ついては、イヤホンを使って音声を聞き比べると分かり易いです。
※音量にご注意ください。
本体機能
ボリュームコントロール
左側面のボリュームダイヤルを回すことで、音量をコントロールすることが出来ます。
ダイヤルの可動が非常にスムーズで使い易いです。
ミュートボタン
ボリュームダイヤルの上にミュートボタンがあります。
1回押すごとにミュートのオンオフを切り替えることが出来ます。
ミュートボタンの上には、LEDインジケーターが搭載されています。
アクティブ時は白色、ミュート時は赤色に点灯します。
指向性パターン切替
EPOS B20は4つの指向性パターンを切り替えることが出来ます。
各パターンの名称と使用例は以下の通りです。
パターン | 使用例 |
カーディオイド | 単一指向性と呼ばれるモードです。ストリーマーやテレワークでのビデオ会議など、一般的な用途であればこちらのモードを使用しましょう。 |
オムニ | 無指向性と呼ばれるモードです。360度の全方向から音声を均一に拾ってくれます。電話会議など、複数人の音声をバランス良く録音したい時に使用しましょう。 |
バイディレクショナル | 双指向性と呼ばれるモードです。前後2方向の音声を録音することが出来ます。インタビューやラジオなどの録音に最適です。 |
ステレオ | 左右のチャンネルからワイドに音声を拾ってくれます。複数人での楽器演奏や音声録音に最適なモードです。 |
指向性パターンは右側面にあるダイヤルを回すことで変更することが出来ます。
ゲインコントロール
指向性パターンダイヤルの上には、マイクゲインコントロールがあります。
マイクのゲインは、録音する音をどれぐらいの音量で入力するのかを決めるものです。
ゲインを上げすぎると音が歪んでしまうため、音声テストをしながら、音が歪まないギリギリのラインに留めるのが良いでしょう。
Gaming Suiteの使い方
↑専用ソフトウェア「EPOS Gaming Suite」を使用することで、直感的にオーディオの制御をすることが出来ます。
公式サイトからソフトをダウンロードしたら、インストールしてPCを再起動します。
その後、PCにEPOS製品を繋ぐとソフトウェア画面で認識されます。
ソフト画面の一番下に「音声出力(3.5mm端子)」「音声入力(録音)」「設定」と3種類の項目があります。
これらの項目をクリックすると対応した画面に遷移します。
本体上で可能な基本的な制御は勿論、「音質強化」「ノイズキャンセリング」といった機能を使うことが出来ます。
また、入力・出力ともにEPOSエンジニアが作成した専用プリセットがあるので、オーディオ設定が苦手なユーザーでも安心です。
Blue Yeti Xとの違い
↑「Blue Yeti X USBコンデンサーマイク」のレビュー記事です。
価格帯が同じライバル機ということもあり、違いについて気になっている方も多いのではないでしょうか。
せっかくなので、こちらの項目では「EPOS B20」と「Blue Yeti X」の違いについて触れていこうと思います。
どちらを買うか迷っている方の参考になれば嬉しいです。
デザイン
左:EPOS B20 右:Blue Yeti X
「Blue Yeti X」の方が全体的なサイズが大きく、ガチっとした印象があります。
どちらも良いデザインだと思いますが、シンプルさを追求するなら「EPOS B20」の方がスッキリしていてカッコ良いです。
機能や音質の違い
EPOS B20 | Blue Yeti X | |
マイクカプセル | 3個 | 4個 |
ビット/サンプリングレート | 24bit / 48kHz | 24bit / 48kHz |
LEDインジケーター | 〇 | 〇 |
LEDメータリング | × | 〇 |
指向性パターン切替 | 単一指向性 無指向性 双指向性 ステレオ | 単一指向性 無指向性 双指向性 ステレオ |
専用ソフトウェア | 〇 | 〇 |
寸法(スタンドあり) | 11.2cm x 11.2cm x 23.9cm | 11cm x 12.2cm x 28.0cm |
重量(スタンドあり) | 530g | 1280g |
保証期間 | 2年 | 2年 |
↑大まかな情報を表にしてみました。
両機とも性能にそこまでの違いはないのですが、「Blue Yeti X」の方がマイクカプセルの数やLEDメータリング搭載など、機能面では上回っています。
一方で「EPOS B20」の良さとしては、スタンド込みで530gという圧倒的な軽さに加えて、洗練されたスタイリッシュなデザインでしょう。
そのため、シンプルなデザインで使い易いマイクが欲しいなら「Blue Yeti X」よりも「EPOS B20」の方がお勧めです。
逆に見た目や重量はそこまで気にせず、機能重視な人は「Blue Yeti X」を選んだ方が良いと思います。
PS5での使用について
マルチプラットフォーム(Mac,PS4)に対応している「EPOS B20」ですが、記事を執筆している2021年6月21日時点ではPS5との互換性はありません。
公式サイトの情報によると、今後PS5との互換性を有効にするファームウェアアップデートで対応する予定みたいです。
製品やソフトウェアの更新情報については、EPOSの公式サイトやTwitterで告知されるかと思います。
総評
簡単セットアップで高音質
シンプルかつ高級感のあるデザイン
軽くて耐久性もあるアルミ素材
環境ノイズを除去可能
収音パターン切り替え機能搭載
自由度の高いマイクスタンド
ライバル機に比べて値段が高い
■2021.08.07 追記
→ 現在は割引されてYetiXと殆ど変わらない値段になっていました。値段によるデメリットは解消されています。
今回は簡単設定で高音質なゲーマー向けUSBマイク「EPOS B20」の紹介でした。
20,000円を超える高級USBマイクなので、非常に高性能で使い易いマイクに仕上がっています。
デメリットとしては、同価格帯でライバル機である「Blue Yeti X」などに比べて値段が少し高いところです。
スタイリッシュで洗練されたデザインに加えて、530gという圧倒的な軽さを考えると20,000円を払う価値はあるでしょう。
個人的なお気に入りポイントは「マイクスタンド」です。
かなり自由に可動できるうえ、ネジで緩める必要などもなく本当に使い易かったです。
シンプルで高性能なマイクが欲しい人にピッタリな製品だと思いますので、気になった方はぜひ購入を検討してみてください。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
製品提供:EPOS
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