こんにちは、無糖(@mutohsan30)です。
今回はドイツのゲーミングブランドであるEndgame Gearから販売されているゲーミングマウス「XM1 RGB Dark Frost」を提供して頂いたので紹介します。
結論から言うと、 かなりの神マウス でした・・・
こちらの記事では「開封時の様子」「機能・性能」「ゲームでの使用感」「メリット・デメリット」など、購入の参考になりそうな情報をお伝えします。
■2021.09.30 追記
YouTubeで動画版を公開しました。
ENDGAME GEARとは
「Endgame Gear」はコンピュータ機器、PCパーツ、ゲーミングデバイスなどを取り扱っているドイツのゲーマー向けブランドです。
ドイツのeスポーツプレイヤー監修のもと、実用的なゲーミングマウスやマウスパッドを開発・販売しています。
質実剛健なモノづくりから生み出されるデバイスの数々は、世界中のゲーマー達から高い評価を得ています。
日本では「株式会社アーキサイト」様が正規代理店として販売を行っています。
製品概要
スペック
製品名/型番 | ■ENDGAME GEAR XM1 RGB ・EGG-XM1RGB-DF(ダークフロスト) ・EGG-XM1RGB-DR(ダークリフレックス) ・EGG-XM1RGB-BLK(ブラック) ・EGG-XM1RGB-WHT(ホワイト |
形状 | 左右対称(右利き用) |
センサー | PixArt PMW3389 光学式 |
サイズ/重量 | 122.14 × 65.81 × 38.26mm 82g(ブラック、ホワイト) 78g(ダークフロスト、ダークリフレックス) |
メインスイッチ | Kailh GM 4.0 スイッチ クリック荷重:60±5gf、6000万回耐久 |
ケーブル | Flex Cord 2.0 パラコードケーブル |
CPI | 50-16,000CPI プリセット:400 / 800 / 1600 / 3200 ※専用ソフトで変更可 |
ポーリングレート設定 | 250 / 500 / 1000Hz |
専用ソフトウェア | あり |
特徴
- 色鮮やかなRGBライティング機能
- つかみ、つまみ持ちに特化した形状
- 1ミリ秒以下のクリック応答速度を実現
- Kailh GM 4.0スイッチ
- PixArt PMW3389センサー搭載
- 強度を高めたパラコードケーブル
- PTFE0.8mm 大型マウスソール採用
- 専用ソフトウェア対応
こちらのモデルはマットなスケルトンボディが採用されており、オリジナリティが高く、落ち着きのある色鮮やかなライティングが可能です。
マウス本体の背が低めかつ本体に適度なくぼみもあるので 「つかみ持ち」、「つまみ持ち」に最適な形状 となっています。
さらに 特許取得済みのアナログ技術 により1ミリ秒以下のクリック反応速度を実現しています。
その他、「快適な押し心地を可能にするKailh GM 4.0」や「王道かつ高性能なPixArt社のフラグシップセンサー」など、ハイスペックな部品が採用されています。
見た目のカッコ良さだけでなく、しっかりとeスポーツプレイヤーのフィードバックを受けて開発されている本製品は非常に魅力的であり、 かなりの実力派ゲーミングマウス だと言えるでしょう。
使用しているプロゲーマー
プロゲーマー特集サイト「prosettings.net」を調べてみたところ、人気FPS「ヴァロラント」のプロであるTenZ(テンズ)選手が「Endgame Gear XM1」を使用していました。
正確にはRGBモデルではないので、重さや表面加工など微妙に違う部分はあるのですが、「Endgame Gear」のマウスが超トップクラスのプロゲーマーからも高い評価を得ていることが分かります。
*2021/09/28時点の調査結果です。閲覧時期によっては、情報にズレが生じる可能性があります。
開封 ~ 外観チェック
外箱と付属品
外箱はシンプルながら適度にゲーミング感のあるデザインです。
パッケージの裏には様々な言語で製品の特徴について記載されています。(日本語はなかったです。)
箱の側面には「XM1 RGB DARK FROST」と印字があります。
本製品は全部で4カラーあるため、カラーごとに印字が変更されています。
箱を縦置きにしてデバイスを保管している人は印字で判別しやすいので、デバイスの管理が楽になると思います。
梱包はかなり簡素な感じです。
マウス本体はクッション材でガッチリ固定されているので、輸送中の衝撃には強いと思います。
かなり低コストな梱包だとは思いますが、ケーブルも柔らかいので問題なしです。
マウス本体の他にはクイックガイドが1枚入っていました。
最近見てきたゲーミングマウスの中では、中身がダントツでシンプルでした・・・
個人的には交換用マウスソールも付属して欲しかったです。
マウス本体
「DARK FROST」はマットな質感のスケルトンボディです。
ライティングをONにするとガラッと雰囲気は変わりますが、ライティングオフでも十分すぎるほどカッコ良く、ゲーミング用途以外にもお勧めできます。
↑別カラーの「リフレックス」は本体の反射が凄く、一転して派手な印象になります。
落ち着いたカラーが好きな人は「ダークフロスト」、ド派手なカラーを好む人は「ダークリフレックス」を選ぶと良いでしょう。
その他、王道の「ブラック」と「ホワイト」があります。
様々な角度から撮影しました。
マウス本体に光が当たると、表面が薄っすらと反射するので質感が浮き彫りになってカッコ良いです。
サイドボタンは左側のみで細長い形状をしています。
左右にある適度なくぼみのおかげで「つかみ持ち」や「つまみ持ち」がしやすいです。
被せ持ちだとフィット感がイマイチなので、人によって意見が分かれやすいマウスだと思います。
ゲーミングマウスのホイール下には「オプションボタン」が設けられていることが多いですが、本製品にはそれがありません。
個人的にオプションボタンは殆ど使わないというか邪魔に感じることが多いので、無い方が嬉しかったりします。
左右クリックは「Kailh 4.0 GM」スイッチが採用されており、押し心地が良く高速なクリックを可能としています。
定番である「オムロン製スイッチ」と押し比べてみると分かり易いのですが、クリックした時の感覚が指に伝わりやすく、明らかに「Kailh 4.0 GM」の方がタップ撃ちなどがやり易いです。
手持ちの計量器で測ってみたところ、重量は79gでした。公式サイトのスペック表に記載されている重量とほぼ同じ結果となりました。
流行りの軽量化マウスに比べて重いですが、繊細なコントロールが求められるミドル~ハイセンシプレイヤーなら使いやすい重さだと思います。
最終的に好みの問題ではありますが、ローセンシユーザーなら60g以下の軽量マウスを使った方が疲労感も減って良いと思います。
ひと昔前のゲーミングマウスよりは軽いのですが、手に持ってみると少しだけ重いかなーという感じです。
ゲーム中に60g程度のマウスを持ち上げるときは「スッ」と持ち上がりますが、こちらは若干「グイッ」と力を入れて持ち上げる必要があります。
軽量マウスに慣れている人は違和感が取れるまで時間が掛かるかもしれません。
裏面はこんな感じです。
PTFE0.8mmの滑走性に優れた「大型マウスソール」が採用されており、摩擦抵抗を抑えたスムーズなマウス操作が可能になっています。
中央に「PixArt PMW3389センサー」、下側には「CPI&ポーリングレート変更ボタン」が配置されてます。
本製品には交換用マウスソールが付属していませんが、オプション品として販売されています。
デフォルトソールに比べて面積が小さくマウスパッドとの摩擦が減る分、デフォルトソールよりも滑り性能が向上します。
ただ人によっては「滑りすぎて困る!」という意見も出てきそうなので、デフォルトソールも同梱またはオプション品として販売して欲しいです。
USBは一般的な「2.0タイプA」です。
ケーブルは「Flex Cord 2.0 パラコードケーブル」が採用されており、取り回しが良く、柔軟性と耐久性にも優れています。
セットアップ
マウスパッド
今回は「MPC CORDURA Gaming Mousepad(型番:EGG-MPC-450-BLU)」を使用します。
カラーはゲーミングマウスパッドには珍しい「ネイビー」です。大人っぽく落ち着いた色合いで非常にカッコ良いデザインに仕上がっています。
接続方法と初期設定
基本的にはUSBでPCに繋いだら直ぐにで使用できる「プラグアンドプレイ」です。
DPI、ポーリングレートの変更は背面のボタンを押すことで変更が可能です。1回押すごとに「CPI」、長押しすると「ポーリングレート」が切り替わります。
専用ソフトを使うことで更に詳細な設定も可能です。ソフトを使った設定方法については後述します。
▼CPIを変更すると背面LEDの色が変わります。
イエロー | 400 |
パープル | 800 |
レッド | 1600 |
ライトブルー | 3200 |
▼ポーリングレートを変更するとLEDの点灯位置が変わります。
LED左のみ | 250 |
LED右のみ | 500 |
LED両方 | 1000 |
機能・性能
こちらの項目では、「XM1 RGB」の機能や性能などについて記載します。
ビルドクオリティ
プロゲーマーからのフィードバックを受けて開発しているだけのことはあり、本製品のビルドクオリティは他社の有名ゲーミングマウスと比較しても遜色のない完成度の高さです。
マウスを素早く動かしても軋んだりガタつくようなことは一切ありません。
ボタン
左右クリック
メインボタンは幅が広く、とても押しやすいです。
スイッチは「Kailh 4.0 GM」が採用されており、押し心地が良く高速なクリックを可能としています。
「つかみ持ち」、「つまみ持ち」だと人によってマウスの押し方が全然変わってくるので、幅広で押しやすい形状はポイントが高いです。
サイドボタン
サイドボタンは奥が短く、手前は長めにとって設計されています。
高めの位置に設置されているので、操作中に誤操作することはないと思います。
押し心地も全く問題なく、ボタンの間隔も短いので「ずらし押し」なども快適に行うことが出来ます。
ホイール
ホイールは強めに回すと「ガリガリ」と動作音がしますが、耳障りとか気になるようなレベルではありません。
ストレスを感じない軽快な動作で、しっかりと回している感覚があるので誤操作が起きにくいです。
ホイールクリックは「Kailhタクタイルスイッチ」が採用されており、メインボタンより少しだけ音が静かで、軽めの押し心地です。
動作音(クリック・ホイール)
↑左右クリック、サイドボタン、ホイールの動作音のチェックから再生します。
専用ソフトウェアを使った設定
↑「Endgame Gear公式サイト」のダウンロードページから専用ソフトウェアをダウンロードすることで、さらに細かい設定が可能になります。
ページは英語ですが、簡単な英語で記載されているので分かりやすいです。苦手な場合はChromeの翻訳機能などを使うと良いでしょう。
インストールすると「ファームウェアアップデート用」と「マウス設定用」2種類のソフトウェアがインストールされます。
▼ソフトウェアの使い方はこちら
センサーテスト
有名な測定ソフト「MouseTester Software」でセンサーテストを実施しました。
マウスパッドは「 MPC CORDURA Gaming Mousepad 」です。
ポーリングレートが500Hzと1000Hz、CPIは400、800、1600の順番でテストしています。
500Hz
400、800、1600いずれも不自然な挙動がなく正常に動作しています。
文句無しの安定感です。
1000Hz
500Hzよりは若干の乱れはあるものの、1600といった高めのDPIでもかなり安定しているので、 極めて優秀なセンサー性能 でしょう。
使用感
持ちやすさ
僕は↑画像のような手の平がギリギリつかないぐらいの「つまみ持ち」でゲームをプレイしています。
「M1 RGB」を実際に使ってみたところ、「つかみ持ち」「つまみ持ち」に特化した独自の形状なので非常に持ちやすいです。
▼実際に使ってみて感じた相性は以下の通りです。
持ち方 | 相性 |
かぶせ持ち | △ |
つかみ持ち | ◎ |
つまみ持ち | ◎ |
「つかみ持ち」または「つまみ持ち」であれば文句無しですが、やはり「かぶせ持ち」だと少し相性が悪いように感じました。
具体的に書くと、「マウスの背が低くて左右に窪みのある形状なので、手の平や指のフィット感が物足りない」といった感じです。
個人的な意見ではありますが、「かぶせ持ち」ユーザーなら他のマウスを使った方が良いでしょう。
▼執筆者「無糖」の手の大きさ
手長 | 手幅 | 手囲 |
18cm | 8.5cm | 20cm |
相性の良いマウス感度
振り向き | 基準 | 相性 |
~5cm | ウルトラハイセンシ | 〇 |
5cm ~ 10cm | スーパーハイセンシ | 〇 |
10cm ~ 15cm | ハイセンシ | ◎ |
15cm ~ 20cm | ミドルセンシ | ◎ |
20cm ~ 25cm | ローセンシ | △ |
30cm ~ | ウルトラローセンシ | × |
78gとバランス型のマウスなので、「ミドルセンシ」または「ハイセンシ」のユーザーと相性が良いです。
もちろん、ローセンシユーザーだから使いにくいということは無いと思いますが、腕を素早く動かす必要があることや疲労面を考えると、個人的には60g以下のマウスが適していると思います。
AIM LAB
Steamで人気のAIM測定ソフト「AIM LAB」で動作テストしました。
マウス感度は振り向き16cmのミドルセンシです。
僕の平均点は70,000ポイント台ですが、こちらのマウスでは安定して80,000ポイント以上出すことが出来ました。
今回使用したマウスパッド「MPC450」は滑り性能が高く、コントロールが難しい製品ではありましたが、マウス重量が78gあるおかげで、それなりに止めやすかったです。
「つかみ持ち」「つまみ持ち」でミドル~ハイセンシユーザーであれば、とても使いやすいマウスだと思うので、機会があれば是非使ってみて欲しいです。
プレイ動画
Aim Labで動作確認をする箇所から再生します。
応答速度
左:XM1 RGB 右:Gプロワイヤレス
有名なフラッシュ「反応速度測定-改良Ver」でテストしました。
何回かテストしましたが、人気マウスのGプロワイヤレスと比較しても応答速度の差は誤差レベルでした。
ゲーミングマウスとして全く問題のない応答速度でしょう。
保証期間について
公式サイトを確認してみたところ、保証期間は 購入から1年間 と記載されていました。
自然故障かつ箱を含めた付属品が揃っていることが前提ではありますが、1年間の保証があればひとまずは安心でしょう。
総評: トップクラスの安定感を誇る高品質ゲーミングマウス!
- 色鮮やかなライティング機能
- ド安定のビルドクオリティ
- 「つかみ・つまみ持ち」ユーザーに最適化
- 非常に優れたセンサーとクリック性能
- 有線のストレスを感じさせないケーブル
- 専用ソフトウェアで細かい設定が可能
- 豊富なカラー展開(4色)
- 付属品が寂しい
- かぶせ持ちだとイマイチ
今回はEndgame Gear社のゲーミングマウス「XM1 RGB Dark Frost」の紹介でした。
背が低く両サイドに適度な窪みがある形状のおかげで、「つまみ持ち」ユーザーである自分にとっては本当に使い易くて良いマウスでした。
「かぶせ持ち」ユーザーにはイマイチという評価になるとは思いますが、「つかみ持ち」「つまみ持ち」ユーザーの方には絶対に使ってみてほしいゲーミングマウスです。
持ちやすさは勿論のこと、「安定したビルドクオリティ」「高性能なパーツ」「色鮮やかなライティング」など、魅力的な要素が詰まっています。
嬉しいことに値段もそこまで高くないですし、カラーが4種類あるので自分好みのデザインを見つけやすいと思います。気になった方はぜひ購入を検討してみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
製品提供:株式会社アーキサイト
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