こんにちは、無糖(@mutohsan30)です。
今回は、自動車部品メーカーの東海理化と国内トップクラスのプロゲーミングチームZETA DIVISIONが共同開発することで完成した話題のキーボード「ZENAIM KEYBOARD(ゼンエイムキーボード)」をレビューします。
当記事では「ZENAIM KEYBOARDの特徴」「本体デザインチェック」「ゲームや普段使いでの使用感」「打鍵音の確認」「メリット・デメリット」など、購入時の参考になりそうな情報をお伝えします。
ZENAIM KEYBOARD 製品概要
基本スペック
製品名 | ZENAIM KEYBOARD |
キー配列 | 日本語JIS配列93キー |
キースイッチ | 無接点磁力検知方式 |
キーストローク | 1.9mm |
アクチュエーションポイント | 0.3 ~ 1.8mm 可変 |
リセットポイント | 0.2 ~ 1.7mm 可変 |
押下圧 | 50g |
チルト角 | 0° / 4° / 8° |
全キー同時押し | 対応 |
機能 | アンチゴースト RGBLED バックライト ZENAIM SOFTWARE |
接続方式 | USB Type-C to Type-A(PC) |
本体サイズ | 奥行139.2mm 幅380.8mm 高さ24.5mm |
重量 | 約723g |
対応OS | Windows 10 64bit 以降 macOS Monterey 以降 |
特徴・おすすめポイント
ZENAIM KEYBOARDは、国内最強と名高いプロゲーミングチームZETA DIVISIONと自動車部品メーカーである東海理化が共同開発することで完成した国産ゲーミングキーボードです。
本機の監修には、VALORANTの世界大会で活躍しているLaz選手(@lazvell)やXQQコーチ(@IAMXQ)、クリエイター部門の鈴木ノリアキ氏(@NORIAKIISGOOD)などが携わっており、特にLaz選手の意見が色濃く反映されているとのことです。
自動車部品メーカーがこだわって開発したキーボードということもあり、人の命を預かる自動車部品にも使わている磁気センシング技術が応用された「無接点磁気検知方式キースイッチ」が採用されています。
こちらのキースイッチは、専用ソフトウェア「ZENAIM SOFTWARE」を使うことで、アクチュエーションポイントを0.3mm~1.8mm、リセットポイントを0.2-1.7mmまで、0.1mm単位で細かく設定することができます。
また、キーの中央・端など、どこを押しても常に一定のポイントで反応するため、ランクマッチやプロリーグなど、プレッシャーがかかる場面でも安定したパフォーマンスを発揮しやすくなっています。
さらにキーストロークそのものが1.9mmと非常に短く、キーボード操作時の違和感が極限まで軽減されています。公式サイトの記載によると「トッププロからのフィードバックを受けて、試行錯誤の末に辿り着いたベストな答えが1.9mm」とのことです。
ZENAIM KEYBOARDは耐久性も素晴らしく、1億回以上の打鍵に耐えることができます。こちらも公式サイトの記載によると「耐摩耗性、耐薬品性、耐衝撃性など、車載品と同等の基準をクリアするように開発されている」とのことです。
筐体には機能美を追求した「アルミ合金フレーム」が採用されています。とてもシンプルで落ち着いたデザインかつ高級感もあるので、ゲームだけでなくビジネスシーンでも違和感なく使用することができるでしょう。
価格設定について
秀逸な本体デザインに加えて、非常に高機能で高性能な「ZENAIM KEYBOARD」ですが、税込み48,180円という強気な価格設定によって、PCゲーマーの間では賛否が分かれています。
私自身、最初に価格を見たときは「ゲーミングキーボードにしては高いなー」とか「何らかのコラボ料が上乗せされてるのでは?」とか思っていたのですが… ZENAIMスタッフの方にお話しを伺ったところ、価格が高くなってしまったことには以下のような理由があるとのことです。
などなど…
自社開発のキースイッチではなく「CHERRY」「KAILH」といった定番のメカニカルスイッチを採用したり、安い素材でつくれる筐体にすることで大幅なコストダウンも可能だったでしょう。
それでも安易なコストダウンに走らなかったのは「東海理化が長年培ってきた技術を詰め込んだ最高品質のゲーミングギアをつくりたい」「妥協した物をユーザーに提供したくない」といった強い想いがあったからだと思います。
私も実際に届いた製品を触ってみたり、ZENAIMスタッフの方にお話しを伺った今では「妥当な価格設定」という評価に変わっています。
正直なところ、万人に向けておすすめできる製品ではないのですが「ストリーマーやプロゲーマーの頂点を目指しているので絶対に妥協したくない!」「質実剛健な最高級国産キーボードを使いたい!」といった志を高く持つユーザーにとって、魅力的な選択肢の一つになることは間違いありません。
ZENAIM KEYBOARD 開封 ~ 外観チェック
パッケージ
とてもシンプルで高級感と清潔感のあるパッケージに梱包されています。
本体が入っている箱だけでなく、届いた時点のダンボールも専用の物が使われています。手触りも素晴らしく、高級ブランド品を開封するときのようなワクワク感があります。
付属品
キーボード本体
情報公開時のイメージ通り、とても洗練された美しいデザインをしています。
アルミ合金フレームの筐体に特殊なコーティングが施されているので、無駄にギラギラすることもなく、絶妙なバランスで光を反射してくれます。
さらに浮遊感のあるフローティングデザインのおかげで自然とデスクに溶け込みます。斜めから見ると分かりやすいですが、本当にふわっと浮いているような感じです。
キーキャップはガタつきが少なく非常に安定していることに加えて、自然と指に馴染むようなマットで上質な手触りを実現しています。
また、表面に少しだ凹みがあって指を引っかけやすいよう工夫されています。手触りの良さと操作性が両立した素晴らしいキーキャップに仕上がっています。
キーキャップ表面のフォントもシンプルで統一感があって美しいです。
高さ24.5mm・キーストローク1.9mmのロープロファイルタイプです。側面には反射コーティングが施されており、表面とは違ったスタイリッシュな印象を受けます。
ロープロファイルキーボードは若干の傾斜をつけるだけで打ちやすくなり、一般的なキーボードに比べて長時間のタイピングでも疲れにくいという利点があります。
キーボードの裏には「チルトスタンド」と「滑り止め」が設置されています。
一般的なゲーミングキーボードの場合は、中央にシリアルNoなどのシールが貼られていますが、本機はシンプルに「ZENAIM」の印字のみが施されています。
表面だけでなく、普段は見えない裏面のデザインにもこだわりを感じます。
滑り止めは横長タイプで合計6か所に設置されています。
キーボード本体がしっかりと机に固定されるので、FPSのような操作量が多いゲームをプレイしているときにズレてしまうような心配はありません。
チルトスタンドをオンにすると、2段階まで高さを上げることが可能です。
「0°(デフォルト)」「4°(1段)」「8°(2段)」を打ち比べてみましたが、個人的には最大傾斜の8°が指への負担が少なく、一番打ちやすかったです。
↑付属の工具でキーキャップを取り外してスイッチをチェックしてみました。
試しに指で触って動かしてみたのですが、キーキャップをつけている状態と同じく、とても安定していました。
ちなみにキーを元に戻すときもカチッと言わず、フワッと柔らかい感触でキーが戻っていくので不思議な感じでした。
付属のUSBケーブルはブラックとグレーのツートーン仕様になっています。
安物のキーボードだと付属ケーブルの品質がイマイチだったりしますが、こちらのケーブルは編み込みタイプでしっかりとした造りになっています。
USBの先端が紫色でちょっとお洒落です。
本体の奥側右側面に着脱式のType-CのUSBポートがあるので、付属USBケーブルのType-C側を接続して使います。
着脱式はケーブル断線時に交換が可能ですし、キーボード本体を清掃したい時に手前のケーブルを外すだけで済むので何かと便利だったりします。
↑PCに接続するとデフォルトのLEDが点灯します。
お洒落なフォントが落ち着いた色合いのライティングに照らされることで、質実剛健さの中にも適度なゲーミング感を演出してくれます。
こちらのライティングは後述する「ZENAIM SOFTWARE」をインストールすることで、色味やパターンの詳細設定が可能になります。
ZENAIM KEYBOARD 設定方法
こちらの項目では「ZENAIM KEYBOARD」のソフトウェアインストールや設定方法の詳細を記載しています。それなりに長くなりますので、以下のトグルメニューにてまとめています。
ZENAIM SOFTWARE インストール
↑こちらの専用ソフトウェアをインストールすることで「アクチュエーションポイント」「リセットポイント」「LEDバックライト」など、キーボードの細かい設定が可能になります。
必須ソフトウェアと言っても過言ではないので、忘れずにインストールしましょう。
ゲームを追加する
ソフトウェアを起動すると「ゲーム選択」の画面が表示されます。
デフォルトでは「共通データ」のみ存在していますが、「+ゲームを追加」から普段遊んでいるゲームを登録することで、ゲームごとにキーボードの設定を登録・変更することが可能になります。
↑例としてVALORANTを登録してみました。
最初は「共通データ」のみでしたが、登録するごとにワンクリックでゲームデータを切り替えられるようになります。
AP/RP設定
キー全体を一括変更できるのは勿論のこと、特定のキースイッチごとに設定することもできます。
左メニューにある「プロ設定の読み込み」をクリックすると、現役選手が使っている設定を読み込むことができます。
2023年5月時点では、VALORANT部門所属のLaz選手とcrow選手のデータを読み込むことができました。
キー割り当て
F1~F8までのファンクションキーに「ショートカット」「キー」「マクロ」「アプリ」「キルクリップ」を割り当てることができます。
キー無効化
ゲーム中の誤操作を防ぐために特定のキーを無効化することができます。
デフォルトではWindowsキーのみが無効になっています。
ライティング
「単色」「波」「ワープ」「チェイス」「ブリーズ」「自由設定」のプリセットを切り替えることで、LEDの詳細設定をすることができます。
個別プロファイル作成
ZENAIM SOFTWAREでは、パソコンと同じように「ユーザーごとの個別プロファイル」を作成することができます。
- 左下のユーザーボタンをクリック
- +(新規追加)
- ユーザー名を入力して保存
上記の手順でプロファイルを登録することができます。
プロフィール画像の変更や名前変更も可能なので、自分好みにカスタマイズして使いましょう。
メモリ登録、ファームウェア更新
左下のデバイスボタンをクリックすることで「デバイス一覧」を表示、対象のデバイスをクリックすると「オンボードメモリの登録」や「ファームウェアの更新確認」をすることができます。
オンボードメモリに登録すると、現在選択されているメモリがキーボード上で紫色に点灯します。
マクロ機能
左下のツールボタンをクリックするとマクロ機能を登録することができます。
登録したマクロは「キー割り当て」の設定で特定のファンクションキーに割り当てることで使用することができます。
キルクリップ作成
ゲームプレイ中にBACKキーの上にあるキルクリップアイコンのキーを押すことで、瞬時に録画データを作成することができます。
クリップの長さ:15秒 ~ 30分(8段階)
ビットレート:低 , 中 , 高
解像度:720p , 1080p , 1440p
フレームレート:30 , 60 , 120
↑ソフトウェアで設定した内容に応じて、指定フォルダにMP4形式のクリップが作成されます。
ZENAIM KEYBOARDの使用感
打鍵感
↑打鍵音を分かりやすくするため、普段タイピングしているときの勢いでそのまま打ちました。
個人的な感想ではありますが、一般的なタクタイル軸のロープロファイルキーボードをさらに上質にしたような打ち心地でした。
どちからと言えば打鍵音が大きい部類だとは思いますが、ガタつきが少ないキーを短いストロークでバシバシ打てるので中毒性が高く、長時間タイピングしていたくなるような心地良さがあります。
↑全体的に良好で素晴らしい打鍵感ではありますが「スペースキー」と「エンターキー」に関しては、以下の理由から賛否が分かれると思います。
スペースキー:中心を叩いた時は気になりませんが、両端が若干カチャカチャしていました。横長のキーなので仕方がない部分ではありますが、他のキーの安定感が素晴らしいだけに、ちょっと気になる部分ではあります。
エンターキー:一般的なキーボードよりも他のキーとの打鍵音の差異が大きいです。ただキー自体の安定感は素晴らしく、グラグラして打ちにくいということは一切ありません。個人的にはバシッと打ち込める感覚が好きなので気に入っているのですが、細かい音の差が気になる人は注意が必要です。
■2023/08/07 追記
↑2023年8月8日から販売が再開されるZENAIMキーボードですが、公式サイトからアップデート告知がありました。
- スタビライザーが付けられているキーの改善
- 音鳴きの音量抑制および音質改善
- キーキャップ塗装の耐久性向上
- 背面チルトスタンドの剛性向上
など、大幅に改善されているとのことです。購入予定の方は是非チェックしてみてください!
デザイン・質感
すでに何度か触れていますが、本機の質感やデザイン性の高さが本当に素晴らしく、間違いなくゲーマーやデバイスコレクターの所有欲を満たしてくれます。
一般的なキーボードであれば、ファンクションや数字など特定のキーの間に隙間が空いていたりしますが、本機には余計な隙間がなくキー配置が綺麗に統一されています。
キーボードの右上などに設置されている「メディアコントロール機能がない」という点において、デメリットとして挙げている意見も見かけましたが、個人的にそんなものを付けてしまったらZENAIMの美しいデザインが台無しになってしまうので無くて良かったと思いました。
単純に音量調整するのであれば、PC画面やサウンドカードといった外部デバイスから調整できますし、キーボードの「Fnキー+音量キー」を押すことでキーボード本体からも調整することができます。
裏面はプラスチック素材になっています。
表面に比べて質感で見劣りする部分はありますが、プロシーンでの使用が想定されているので、あえて裏面をプラスチック素材にすることで723gという重さに留まっているのではと思います。
実際に持ってみるとそれなりに軽いのが実感できますし、裏面に滑り止めが6個あるのでプレイ中にキーボードが動いてしまうこともありません。
ゲームでの使用感とRP問題について
ヴァロラントの射撃訓練場で「通常移動」「ストッピング」「スキル発動」といった一通りの動作確認を実施しました。
やはりキーストローク1.9mmという圧倒的な短さの効果が凄まじかったです。明らかに一般的なゲーミングキーボードよりもキーの戻りが速く、連続操作において高いアドバンテージを得ることができました。
一般的なロープロファイルゲーミングキーボードのキーストロークが2.8mm ~ 3.0mm程度ということを考えると、完全上位互換と言っても過言ではないと思います。
ただし、RP(リセットポイント)に関しては、以下のような注意点があります。
左:APデフォルト設定(AP:1.5 RP:-0.2)
右:AP最速設定(AP0.3 RP-0.2)
例として「APデフォルト設定」と「AP最速設定」の2種類を設定しました。RPはどちらもデフォルトの-0.2にしています。FPSでWキーの底打ちでの押離しをゆっくりと行い、移動開始と停止のタイミングを確認しました。
APデフォルト設定:キャラクターの初動はある程度押し込む必要がありますが、指を少し浮かせただけでキャラクターが停止しました。体感でもかなり速く指離しストッピングができました。
AP最速設定:続けてAPを0.3にするとデフォルトに比べて明らかに初動の操作は速くなりますが、キー離しストッピングには若干のラグが発生しました。
↑なぜこういった動作をするのかと言うと「”設定したAP”に”設定したRP”を合算した位置」でキー入力が解除されるようになっているからです。※APより低い位置にRPを設定することはできません。
AP最速の状態でキーボードを浅打ちをすれば即反応・即停止に近いことも可能ですが、あまり現実的ではなく、キーボードを底打ちするユーザーが殆どだと思います・・・
そのため、現時点では「APを遅くしてRPを速くするか」「APを速くしてRPを遅くするか」のどちらかをユーザーが選択するような形になっています。
こちらの件に関しては朗報があり、今後のソフトウェアアップデートで「APを自動判定してRPを設定する機能を実装予定」という情報も出ています。
今後のアップデートに期待しましょう!
執筆作業
ZENAIM KEYBOARDを使って通算で1万文字以上を打ち込んでみましたが、今までにない独自のキータッチと軽快な打鍵音でサクサクとタイピングすることができました。
私は普段からロープロファイルのゲーミングキーボードを愛用しているので、特に違和感を感じることもなかったです。
有名なタイピングサイト「寿司打」で10,000円コースをプレイしてみましたが、そこまでタイプミスすることもなく最後まで快適に打てました。
タイピングしてるだけでもめっちゃ楽しくてテンション上がります!
ZENAIM SOFTWAREが使いやすい
初めてゲーミングキーボードを開発したメーカーとは思えないほど、専用ソフトウェアの完成度が高いです!
ゲーミングキーボードのソフトウェアと言えばバグが多くて不評なことも多いですが、ZENAIM SOFTWAREは動作が軽く、一日中起動していても不具合で落ちたりするようなことが全くなかったです。
一通り触った感じだとバグも見たらなかったので、しっかりとプログラムがテストされている印象を受けました。
今後の展開について
配列・サイズ
2023年5月時点では「日本語配列のテンキーレスモデル」のみ販売となっています。
東海理化が初めて挑戦する国産ゲーミングキーボード開発で、日本のユーザーを意識して向けてつくられた製品ということもあり、今のところ英語配列の販売はなさそうです。
TwitterなどのSNSを見ていると、国内のユーザーでも英語配列のゲーミングキーボードを愛用しているユーザーも多いので、個人的には英語配列の需要はあると思っています。
公式の情報によると、発売後の反響によっては別サイズや英語配列を追加する可能性もあるとのことです。
交換用キースイッチの販売
ZENAIM KEYBOARDのキースイッチは専用の物に交換できる仕様になっています。
公式から「キースイッチ単体での販売を予定している。」という情報も出ていますので、こちらも配列・サイズと同様に今後の展開に期待がかかります。
まとめ
- 質実剛健で高級感のある本体デザイン
- 唯一無二の最強キースイッチを採用
- キーストローク1.9mmで爆速入力が可能
- 1億回以上のキー耐久を実現
- キーキャップのフォントとLEDが美しい
- 便利なオンボードメモリ機能を搭載
- シンプルで使いやすい専用ソフトウェア
- スペースキーの両端が若干カチャカチャする
- エンターキーの打鍵音が大きい
- APより低い位置にRPを設定できない(2023/05時点)
今回は、自動車部品メーカーの東海理化と最強プロゲーミングチームZETA DIVISIONが共同開発した国産ゲーミングキーボード「ZENAIM KEYBOARD」を紹介しました。
以下、簡単にまとめます。
本体デザイン:浮遊感のあるフローティング加工が施された「アルミ合金フレーム筐体」が非常にカッコよく、派手さを求める既存のゲーミング製品とは違った良さがあります。無駄にギラギラするのではなく、絶妙な光の反射や洗練されたキーフォントなど、エンジニア陣のこだわりを随所に感じることができました。シンプルながらも高級感があり、一目見たら忘れない良さがあります。
キースイッチ:東海理化が自社開発した「無接点磁気検知方式キースイッチ」の押し心地は本当に素晴らしいです。既存のメカニカルキーボードとは違った打鍵感の良さがあり、自社開発ならではのこだわりを感じることができます。実際にゲームや執筆作業で使ってみましたが、ガタつきが少なく安定感のあるキースイッチと1.9mmキーストロークの相乗効果によって、圧倒的な高速打鍵が可能でした。
キーキャップ:フォントが美しいことは勿論ですが、マットな質感で自然と指に馴染むので、ゲーム中にズレてしまったり長時間のタイピングでストレスに感じるようなことがなかったです。私は手汗が多いのでツルツルした質感のキーキャップは相性が悪いのですが、こちらのキーキャップはかなりの速さで乾いてくれるので良かったです。
メンテナンス・耐久:専用のキープラーが付属しています。キープラーを持っていない人でもキーキャップを外して掃除することができます。ケーブル着脱式なので断線しても簡単に交換ができます。専用キースイッチが販売されればキースイッチの交換もできるので、故障に強く長期間安定して使えるキーボードに仕上がっていると思います。そもそも1億回以上のキー耐久テストをクリアしているので、普通に使っていてすぐにキースイッチが壊れてしまうようなことはないでしょう。
ソフトウェア:動作が軽くて使いやすいです。直観的に設定変更ができるのでソフトウェアの操作が苦手な人でも安心して使うことができます。一通り触ってみましたが、バグなども見当たらず非常に安定していました。ゲーミングデバイスのソフトウェアといえばバグだらけのものが多いなか、初のデバイス開発でこれだけ完成度が高いソフトウェアを提供してくれるのは本当に素晴らしいです。
発表時点から物凄くワクワクしていましたが、実機を触ってみると予想以上に素晴らしく、レビューしていてこんなにも楽しいキーボードは本当に久しぶりでした… 国内最強のプロゲーミングチーム監修ということもあり、PCゲーマーであれば間違いなく「使っていて気分が上がる最高のキーボード」だと断言できます。
今回のゲーミングキーボードだけでなく「マウス」「マウスパッド」「ヘッドセット」「ゲーミングチェア」など、様々なデバイスを展開していくらしいので、今後の情報からも目が離せません!
レビューサンプル貸出:東海理化様
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