今回は、FPSゲーマーやテレワークにおすすめの赤軸メカニカルゲーミングキーボード「iClever G01」をレビューします。
こちらの記事では「本体やキーの質感」「ゲームと普段使いでの使用感」「メリットデメリット」など、購入の参考になりそうな情報をお伝えします。
iCleverとは
iCleverはキーボードやマウスなど、パソコン周辺機器を中心に販売しているブランドです。
日本での知名度はそこまで高くないかもしれませんが、製品レビューを拝見する限りでは、低コストで実用性の高いデバイスを販売している印象が強いです。
eスポーツやテレワークの普及により高級化が進むPCデバイス界隈ですが、こういった格安で実用性が高いデバイスを販売してくれる企業は貴重だと言えます。
「お手頃価格のゲーミングデバイスが欲しい!」「急にテレワークが決まったけど、あまり予算をかけたくない」といったユーザーであれば、真っ先に購入候補に入れて良いブランドでしょう。
製品概要
スペック
メーカー/製品名 | iClever G01 赤軸メカニカルゲーミングキーボード |
カラー | ブラック |
本体サイズ | 37.1 x 14 x 3.6cm |
キースイッチ | 赤軸(メーカー不明) |
配列 | JIS(日本語) |
ケーブル | 1.5m Type-A USB |
ライティング | あり(4パターン) |
専用ソフトウェア | あり ※公式サポートにメールで入手 |
対応OS | Windows XP/Vista/7/8/10/11 Mac OS |
ゲーム機 | PS4での動作報告あり |
保証期間 | ⇒ 通常12ヶ月、会員登録により18ヶ月間保証 |
G01の特徴とおすすめユーザー
- 大人気の赤軸キースイッチ採用
- 複数キー同時押し可能
- 貴重な日本語配列
- RGB LED搭載
- Windows、Mac両対応
本機はゲーミングキーボードということで、ゲーマーから高い評価を得ている「赤軸メカニカルキースイッチ」が採用されています。
赤軸はキーの引っかかりがなく「ストンと落ちるような打鍵感」なので、高速入力が求められるゲームには最適ですし、プログラマーやライターなどの業務系の用途にも向いています。
また、ゲーマーには必須と言える同時押しに対応しており、操作量や複合入力の多いゲームでも安心して使うことが出来ます。
さらに激安メカニカルキーボードには珍しい「日本語配列」です!
価格と性能だけなら同じような製品は無数にありますが、日本語配列対応の格安メカニカルはまだまだ少ないので、本機は貴重な選択肢になると思います。
開封 ~ 外観チェック
外箱と付属品
中華製格安キーボードの外箱は無地のダンボールだったりすることが多いですが、G01はロジクールを意識したようなブルーラインのパッケージに梱包されています。
キーボード本体にカバーも付いていますし、全体的にしっかりと梱包されていて好印象です。
キーボード本体
ぱっと見の印象は「ちょっと安っぽいTKLメカニカルキーボード」といった感じです。
ですが、キースイッチが付いている表面のベース部分は「アルミニウム合金」ですし、目立ちにくい角や裏面をプラスチックにして上手いことコストダウンしている印象です。
使っていて気になるほど安っぽいということは無いでしょう。
キーキャップは定番のABS樹脂素材が採用されています。
表面の文字は薄っすらと透けているタイプなので、LEDを付けていない状態だと表面の印字が見づらいですが、キーの質感は悪くないと思います。
付属の工具でキーキャップを外してみたところ、しっかりと赤軸のキースイッチが採用されていました。
どこのキースイッチなのか不明ですが、恐らく「Kailh(カイル)」または「Gateron(ゲートロン)」の可能性が高いと思います。
ケーブルは「USB Type-A 2.0(3.0互換)」です。
本体に直接取り付けられているタイプなので、ケーブルを取り外して交換することは出来ません。
さらに細くてチープな造りなので耐久性も期待できません。
例えるなら100円ショップにある使い捨てのUSBケーブルのような質感です(-_-;)
せめて着脱できるタイプなら良かったんですけど・・・
裏面には傾斜スタンドと滑り止めが付いています。
滑り止めは傾斜スタンドに2つ、下側に3つあるので、故意に動かさない限りはズレるようなことはないと思います。
左:デフォルト
右:傾斜スタンドあり
傾斜スタンドを立てると、それなりに傾斜が付いて打ちやすくなります。
デフォルト状態でも多少の傾斜が付いていますが、個人的には傾斜スタンドを立てた方が打ちやすくて良い感じですね。
以上、開封から本体デザインの確認でした。
「ケーブルが超ショボい」というデメリットはありますが、本体の質感などは低価格のわりに良く出来たゲーミングキーボードだと思います。
専用ソフトウェアと基本設定
本機はパソコンに接続するだけで直ぐに使うことが出来ますが、公式の記載によると専用ソフトウェアが存在するみたいです。
公式サイトからダウンロードできるのかと思いきや、メールで問い合わせしないと貰えないという謎仕様です。
「メールで問い合わせしないと貰えないとか意味分からん!普通にダウンロードできるようにしてくれ!」って思っちゃいました・・・
専用ソフトウェアはマクロ機能の利用に使うみたいなので、マクロに興味がないなら特にインストールしなくても問題はないでしょう。
↑ライティングパターンやモード切替といった機能の使い方は付属の説明書(英語・日本語対応)に記載されています。
基本的にはFnキー+特定のキーを組み合わせることで、マクロ以外の全ての設定をすることが出来るみたいです。
あと最初は不具合かと思ったのですが、右上の2キー(Prt Sc、Scroll Lock)と左端の1キー(Caps Lock)は機能をオンにしないと点灯しません。
視覚的に機能のオンオフが分かるのは良いのですが、ライティングが点灯してないと違和感があるので個人的には微妙かなって思います。
実際に使ってみた感想
打鍵音
↑私が運営しているキーボードの打鍵音を保存しているチャンネルにタイピングしている様子をアップロードしました。打鍵音の確認などにご活用ください。
ゲーム
人気FPS「Apex Legends」で動作確認しました。
一般的な赤軸メカニカルキーボードと同様、軽く押したらストンと落ちる軽快な打鍵感でとても扱いやすかったです。
アクチュエーションポイントが浅くて跳ね返りも弱いので、優れたレスポンスでサクサクと連続入力することが出来ます。
特に体感できるような遅延とかも感じなかったので、操作量が多くて素早いレスポンスが求められるゲームでも問題なく使用することが出来るでしょう。
流石に高級メカニカルキーボードの応答速度や打鍵感には劣りますが、かなり実用的なゲーミングキーボードに仕上がっている印象です。
あとAmazonのレビューをチェックしていたところ、PS4での動作報告があがっていたので、ゲーム機でも使用できる可能性が高いです。(※PS4以外は未確認)
普段使い
ネットサーフィンや文書作成(ブログやメール)で一通り使ってみましたが、こちらもゲームと同様にストレスなくタイピングすることが出来ました。
かなりカチャカチャとした打鍵音ですが、底打ちの金属反響が殆ど無いので耳障りってほどではないです。
ただ自室で使うなら全く問題はないと思いますが、オフィスなど会社で使うと他人からうるさいとクレームが来るレベルではあるので、自宅での使用に留めて置くことをお勧めします(-_-;)
微妙だった所(デメリット)
ケーブルがショボすぎる
本体デザインのチェック時に触れた部分ではありますが、本体のケーブルがマジでショボすぎてやばいです・・・
本当に100円ショップのUSBケーブルのクオリティって感じで、間違えて踏みつけたらあっさりと断線しそうな感じです。
低価格キーボードなので仕方がない部分ではありますが、このキーボードはケーブルが交換できないので断線したら即ジャンクになっちゃいますからね・・・
ライティングパターンが少ない
ライティングはFnキーとF1~F4キーを組み合わせることで変更することが出来ます。
レインボータイプが4パターンありますが、単色で光らせたりすることは出来ないので、虹色LEDが苦手な人はバックライトをオフにするかありません。(専用ソフトウェアなら変えれるかも?)
バックライトをオフにすると印字が見づらいので、もう少しデフォルトのバリエーションが欲しいところ・・・
キートップがテカりやすい
↑数時間使っただけなのにキートップが指紋などで色ムラになってます。
直ぐにアルコールティッシュで拭いたりしたのですが、改善されませんでした。
今まで使ってきたメカニカルキーボードならちょっと拭けば綺麗になったんですけど・・・
公式のPR文に「耐久性に優れるキーキャップ」と記載されていたのですが、あまり耐久性は期待しない方が良いかもしれません。
総評:デメリットはあるけど、低価格のわりに良く出来たゲーミングキーボード!
- 低価格メカニカルでは貴重なJIS配列
- ゲームから普段使いまで快適な赤軸スイッチ
- 同時押し対応
- 安定したキーレスポンス
- RGB LED搭載
- WindowsとMacに対応している
- ついでにPS4でも使える
- USBケーブルがショボすぎる
- キーがテカテカする
- ライティングパターンが少ない
今回はコスパ最強クラスの日本語配列ゲーミングキーボード「iClever G01」の紹介でした。
低価格なので全く期待していなかったのですが、予想に反して「普通に使える赤軸ゲーミングキーボード」に仕上がっていました。
本当にこの価格帯で普通に使えてしまうのは凄いというか、かなり頑張っているなーという印象が強いです。
一方で「USBケーブルがショボい」「キートップがテカテカしやすい」といったデメリットもあるので、まだまだ改善していく部分もあるなーと感じました。
USBケーブルのせいで耐久性が不安ではありますが、ゲームや普段使いで使っていてストレスに感じるようなこともないですし、4,000円前後という価格を考えれば十分に購入を検討する価値のある商品ではないでしょうか。
特に低価格のメカニカルゲーミングキーボードは英語配列の製品が殆どなので、日本語配列が好きなユーザーにとっては良い選択肢になると思います。
「低価格で実用的なゲーミングキーボードが欲しい!」「デバイスにお金を掛けずにゲーミング環境を整えたい!」というユーザーにも強くお勧めできます。
最後までお読みいただき、ありがとうございましたm(__)m
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